2022年9月16日|施工事例・図面
施主様より『シンプルなリゾート風でL字型の建物に合わせ、斜め向かいにテナントがあり人通りが多く目線が気になるので、大きめの目隠しを設け近くに街灯がなく、暗いので照明が欲しい』との要望がございました。
また、間口よりも奥行の方が長く、手前はテナント・奥側は自宅になり、双方共に人の往来があるため、バランス取りと奥行をどう生かすかがポイントになりました。
そのため、色は建物と同じ白を基調とし、目隠し等の配置を手前に大型の壁をたてました。全体的に見た目が閉鎖的にならないよう、右側の壁は高さを抑え解放感を出すために透かしブロックを入れました。コントラストも単調にならぬよう、エントランス部分には琉球石を敷設。目隠し部分に3本の柱にスリット状に自然石を貼設し色味に差をつけました。さらに目隠し部分には下からアップライトで全体を照らし、3本柱の自然石に上下に照明を当てがい複雑な陰影を演出し、光り方にも変化を持たせ、同様に透かしブロック部分も下からアップライトを設け、透かしブロックから背面の植木に薄っすらと灯りが当たるよう工夫しました。もう一つの課題になった奥行を生かすため、あえて中央に曲線に大型のアプローチを作成し動きを出し、明る過ぎになるとバランスが悪いので、照度を抑えるため、比較的照度の低い誘導灯を4つに分け配置する事で、全体的なバランスを取りながらプランニングしました。
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